COBYPLAN

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名古屋には行けない

2024/07/09

やってはいけない時、

そんな時にやってしまうのが依存症。

と、聞いたことがある。

 

今週末の旅のために、生活費を削って、数ヶ月貯めてきたお金が数時間でなくなってしまった。

 

おそらく事前に予約していたホテルや交通費はキャンセル料がかかるだろう。でもそれは仕方がない。責任とはそういう事だ。

全国の仲間たちと会うための大事な旅であってもだ。

 

本人は相当楽しみにしていただけに、残念だと思っているに違いない。そんな自分が嫌だと思っているかもしれない。

 

でも、なんと言ったらいいのか。僕の思いを正確に言い当てた言葉が思いつかないけど、病気に本気の人が僕は好きだ。

漫画ドラマ

2024/06/04

佐賀も、もうすぐ梅雨入り。 

いろんな事が起こる施設生活。最近のトピックを3つ上げよう。

 

第1章マコの運動着

スポーツのプログラムが週に二回ほどあるので、運動着は早めに準備するようアナウンスしているがお金が勿体無いのか、面倒くさいのか購入を躊躇っていたマコが重い腰を上げてチョイスしたのがこちら。

運動着の定義は様々なので、一般的な運動着について共有した。

第2章コウによる週末のアクティビティ企画書の提出

断る理由が全て消される企画書を提出され、ぐうの音も出ないスタッフのみんな。

第3章ピース回転寿司COBYPLAN新記録樹立

食べる事が大好きなピース。まさかの新記録樹立41皿。

あとで感想を聞くと、さすがにリバースしそうな感じだったという。テンション爆上がりで少し心配したが、今は平常運転に。

漫画のような、ドラマのような日々を今日も過ごしています。

ギャンブル依存症啓発セミナー

2024/05/29

昼ごはんを食べてたら、

噂のトクスケがやってきて、仕事でうまく行った自慢をしてきた。

ならば今日も奢ってもらおうと思ったけど食後だったので叶わなかった。

近頃、トクスケと同時期に入所したメンバーが立て続けに居なくなり、その度に僕らの取り組みはこれで良かったのだろうかとブレる事も正直あった中、彼の面会はありがたかった。

アポ無し、ふらっと顔出す感じは相変わらずだが今でもcobyplanをそんな場所として考えていることは嬉しかった。

ゆっくり話したかったが、そのあと佐賀県のギャンブル依存症開発セミナーでの役目があったので、すぐにその場を後にした。

 

セミナーの開催場所へ向かう道中、昨年はその場でトクスケが体験談を話した事を思い出した。

回復のバトンはゴウへと渡された。

 

ドキュメンタリー番組司会者ばりの解説を心の中で唱え現地に向かう。

本来レクリェーションで海に遊びに行く予定だったゴウに、俺と出かけるから海はまた今度ねと伝えたのは2時間前。

文句ひとつ言わず、着いてきてくれた。

そう、これからゴウが体験談を話す。そして本人に任された時間は15分。

自分の経験を、自分の言葉で話してくれた。

嘘偽りは一つもなく、誰かに認めてもらうためでもなく、そしてカッコもつけずありのままを話した。

 

今日のゴウは僕の知っているゴウだが、

話の中で出てきた、店員、前妻、警察、父、姉の誰が、今日のゴウをあの時のゴウだと思うだろうか。

仲間の中で彼は変わった。

 

セミナーが終わった後、近くの駐車場まで行き、

敷地内禁煙と書かれた看板が見える中、2人してこっそりタバコに火をつけた。

僕は大事な話を聞かせてもらったので、

ありがとうと伝えたつもりだが、

恵んでくれたタバコのそれと思われたかもしれない。

 

弁解しようと思ったが、

今日のカッコいいゴウの前でそれはできなかった。

職員の財布遊び

2024/04/24

僕は、無防備な職員の財布が目に入ったら近くにいる利用者に渡して、これで美味いもの食べに行こうと言うパワハラ上司です。

 

当然そんな事する人はいないしニヤニヤしながら、

職員が気がつくまで一緒に待つ。

 

美味いもの食べに行こうってのが聞こえてるはずなのに、それでも気がつかなければ、利用者〇〇最近いい財布買ったんだね。

いっぱい入ってそうだねと追い打ちをかける。

 

いよいよ気がついて、「それ僕のです。勘弁して下さい。」となることが多い。

 

しかし、これはとても大事な場面だ。

安心してるから、その辺にポイポイ大事なものを置いているかもしれないが逆の見方はどうだろうか。ギャンブルやりたくて疼いている人の前に無防備な手がかりがそこにある。梅干しを出されて唾液を止めろってのは無理な話だ。

 

安心しているつもりが、他人を傷つけることになる時だってある。

 

さて財布はともかく自分にとって大事なものが本当に無くなった時、どう考えるだろうか。

 

職員はプログラムをすすめていたり、小うるさい山田からの指摘もあって何とかそれは自分に非があるのではないかと思い込ませようとするだろう。でも僕たち人間は未熟だ。そうすんなりとは行かない。

 

だからこそ、怠惰を安心と言い換えていないか自分に問う必要がある。怠惰は他者への無関心だ。依存症から元気になっていくのに手放していくものだ。いつまでも被害者感情で生きていく必要はない。

 

ゴチになります!

2024/04/17

パイ投げで施設を出てもらったトクスケが、

一丁前のサラリーマンになって遊びに来た。

 

卒業した仲間が、元気な姿を見せに来てくれることほど嬉しいものはない。

どうやら初任給をもらったみたいでお腹すいたと伝えると、近くのfellow coffeeに行き食事をたべさせてくれた。

ご飯を食べられない状態できた彼が、

今日、ご飯を奢ってくれた。

 

写真は完食して全身全霊で感謝の気持ちを伝えるさま。

 

最近の仕事の状況や、

日々の生活のこと。

アメリカであったギャンブルの事件のこと。

ご飯を食べさせてもらいながら他愛もない話をし、今の生活の中に入所期間に培われたものが生きている事を聞いた。

 

 

ひっくるめて、今日の彼とのやりとりは嬉しかった。

国体

2024/04/13

こんなのに来てる。

cobyplanのメンバーが佐賀県代表で、6名参加してます。

さとし、つばさ、ひで、けんた、かい、さつき。

 

cobyplanどうだ!

ってマウント取りたくなるけど、

山田は何もしてません。サッカーはゴールシーンやメッシのドリブルシーンだけでいい派です。

オフサイドはわかるけど、オーバーヘッドキックや、ボレーシュートがサッカーだと思っている、俄にもならないキャプテン翼世代の男です。

 

とは言いつつ、試合を見てれば素人のくせにあーでもないこーでもないと注文をつけたくなるめんどくさいやつなのです、山田は。

 

でも、しない。

サッカーはわからないから観戦に徹する。そんな感じで佐賀県代表のcobyplanメンバーをみていた。

ピアノの発表会、いやお遊戯会の親のキモチ。

 

何も出来ずに不安でいっぱいになるけど、

そこに見た仲間と共に解決して行く姿。

 

感動したし、

 

 

これで(が)いいと思った。

お疲れ様、かっこよかった。

 

佐賀県代表で国体に出たギャンブラー。

cobyplan所属。

 

 

なんかいいじゃん。

人権と万舟

2024/04/05

回復を目指す人達は、プログラムを進めて行く中で戦わない事を選ぶようになる。

とはいえ、権利を迫害されてはいけない。

 

給与の差し押さえさえも、(アレ何か「さえ」が多い気がするけど間違ってないかな、まいっか。)割合で差し押さえられる賃金は決まっている。例えば全額差し押さえられて、賃金が支払われなかったら、労働者は生きていけない。

だから、法律がある。

 

仮にそんなことあったなら、僕はそれを主張するめんどくさいやつです。

 

労働者絡みで、本日人生で初めて辞令を出した。

規則上、その肩書きは係長と言う昭和のにおいがプンプンするもの。こんな事なら就業規則や賃金規定を作った時に係長ではなくCL30(cobyplan level 30 )みたいに、ドイツ車につかわれるようなかっこいいネーミングにしておけばよかった。

とは言うものの、それはそれで受け取った職員は喜び、渡した僕自身も嬉しかった。

 

だってそうじゃないか。

施設に来て、ギャンブルで人生がボロボロになった仲間達が元気になるのは嬉しい。それを続けて社会に戻って行くのはもっと嬉しい。ただ、社会で活躍する姿を見続けることは難しい。そんな中、cobyplanの職員は現在進行形で困っている仲間達に、自身が培った経験をもとに共に歩んでいる。それを共有させてもらっているのだ。

 

僕には出来ないことを彼らはやってくれる。感謝しかない。

 

そんな思いにふけながら、辞令を渡した。

 

 

帰りに、彼と話したのは他でもなく給与の話だ。

昨年度と比べれば、係長はこれくらい賃金が上がるんだね。

これはこれで、万舟だよね。

 

はい、6-2-3以来の万舟です。

 

会社にとって、人が1番の資産だ。

いい出会いをありがとう。これからもよろしく。

 

待て!

2024/02/05

依存症は治らない。では依存症からの回復とは何か?という話になって、これまで使われてきた言葉を羅列すれば例えばこうだ。

 

ある人は仕事に就けるようになること。

ある人は自分らしく生きられるようになること。

ある人は自分の力で生きられるようになること。

ある人はシンプルにギャンブルをやらずに生きていけるようになること。

他にも様々だ。

 

ここ最近は、治らないという言葉こそがスティグマを生み出しているかもしれない。今こそ依存症の治るを再定義しようという発信をする人たちもいる。

 

僕はその他ならぬ言葉遊びをもっとファジーにした方がいいと思っているので、「元気になる」と言い換えている。

 

他者に理解してもらう上で、共通の言語を持つ事だったり、数字で優位差を説明することは科学としては当然あるべき姿なのかもしれない。しかし元気になるを定義した瞬間に、そこからはみ出す人がでてくる。曖昧でいいことは曖昧のままでいい。これが今の僕のスタンスだ。

 

だからこそ、施設でギャンブルをやめている期間がこれくらいだから、もう大丈夫だ。後どれくらいで仕事についてなどと自ら型にハマろうとしない方がいい。その一般論からこぼれ落ちる経験はたくさんしたじゃないか。

元気になる過程として、ギャンブルをやめている状態があるかもしれないけど、それを元気になったと思わないでほしい。

 

また、これは知っててほしい。

待てない、

これは自分のペースで物事を動かしている顕著な症状で、

もし依存症が自己中心的な病だとしたら、

症状がバリバリの状態なので元気になったとは言えない。

症状が出ていて無視すれば悪化することだってある。

 

16人目!

2024/01/25

〇〇人目!というのが半角になったり、全角になるのは愛嬌ということでお許しください。

佐賀に来て3年、釣り好き、買い物好き、曲がったことが大嫌いノムおじさんです。

よくモノの例えで、コップに半分の水が入っている状態をあなたはどう感じますか?というものがあると思います。半分しか入っていないと感じる人もいれば、コップ一杯の水と感じる人もいます。ノムおじさんは、測ってみないとわからないけど、250ccのコップだとすれば半分より少し少ないので122ccから125ccくらいでしょうか。あくまで私の感覚なので当てになりませんが、その前にそこに入っているのは本当に水かどうかもわかりません。物質によって体積や密度は違うので、果たして先ほど答えた単位で答えていいのかどうかもわかりません。そういうことを言い出し「そうな」方です。彼との付き合いは人とのコミュニケーションを再考することができるので、(嫌味ではなく)僕の成長に役立っています。ありがとう。

はじめまして。ギャンブル依存症と買い物依存症のノムです。
ギャンブル依存症としてCOBYPLANに入所して3年が経ちギャンブルを3年以上やめ続ける事が出来ています。
しかし、私は2023年11月11日よりやり直すことにしました。

私は20歳で競馬とパチンコを始めてから約25年間周りの人と変わらない所謂普通のギャンブルをやってきました。
競馬は8年ほど前にネット投票の年間の収支と回収率が酷い結果になり、才能が無いと諦めて賭ける事をやめ、スポーツとしてレースを見て楽しむようになりました。パチンコは過去に3回負けが続いた後に1ヶ月ほど収支を付けたところ全て10万円前後の勝ちという結果となってパチンコは波が有るけどそんなに負けていないと思ってやめませんでした。

約7年前からパチンコが止まらなくなりギャンブル依存症が発症しました。ウソをついたり、仕事を休んだりしてパチンコに通いました。お金が無くなればクレジットカードのキャッシング枠や消費者金融で借金してパチンコをやり続けました。お金を作るアテが無くなれば母のクレジットカードで買い物をして買い物依存症を発揮した後にギャンブル欲求に負けて買った物を売ってパチンコに行き、母名義の借金を130万円以上作りました。
私の異常な行動を見かねた母は私を施設に入れると言いましたが、当時施設に入りたくなかった私は先ずは自助グループ(GA)に繋がりました。GAのお陰でギャンブルに行く頻度は減りましたがやめ続けることは出来ませんでした。GAで13、4ヶ月経った頃、他の仲間と問題を起こしてしまいGAに通うことをやめました。

GAに通わなくなって少し経ってからまたパチンコに明け暮れる日々が始まりました。家賃や水光熱費等もパチンコに注ぎ込みましたが幸い督促用紙で振り込む事が出来たのでライフラインは止まりませんでした。売れるものは売って部屋の中はガランとしていました。遂にはパチンコをするために窃盗を犯しました。10件ほど窃盗して警察に捕まり留置場と拘置所に入りましたが、裁判で3年の執行猶予が付いて釈放されました。留置場の中で弁護士さんと施設に入る事を約束して、施設長が面会に来てくれたので釈放されたその日に施設長が拘置所まで迎えに来てくれました。

佐賀に来て入所後は幸いギャンブルに対する欲求がなく概ね平穏な日々を過ごせて、毎日“依存症”という共通の病気を持った仲間と共に施設のミーティングや色々なプログラムに取り組み、夜のGAとNAに通い、自分が思う“回復”に向けて努力しています。楽しみながら回復するために取り組むプログラムも様々で、自分が好きな事もすれば肉体的に出来ない事や嫌いな事もしなければいけません。でも当時は何事にも前向きに積極的に取り組もうとしました。

先行く仲間にスポンサーになっていただいて12ステップ・プログラムに本格的に取り組むようになりました。ステップ1~11まで手渡していただきましたが、私自身の問題でステップ7と11がうまく出来ません。でもプログラムに取り組む前と比べて自分の問題が分かり、他人の問題との切り分けや色々な気付きや受け入れる事や許す事等が少しずつ分かってきてそれに伴う行動も少しだけ出来るようになってきました。

ギャンブルの問題に関しては順調に、他の問題に関してはほんの少しずつですが良くなっていく日々を過ごして、入所後2年4ヶ月で生活訓練を終了して就労移行支援事業所に通うようになりました。事務的な仕事に就くための学習をして資格や検定を取得しました。簿記2級の勉強をしていて順調であれば2023年内合格を目指していました。
施設のプログラムから離れた分GAに通い続け、欠点が出ないようにGAの役割を持つようにしました。“ギャンブル依存症”については当初自分が思っていたより順調に回復に向かっていると思います。

しかし今年の10月中頃に落とし穴が有りました。私は以前からミーティングやクリニックの診察で自分が“買い物依存症”であることは話していました。しかし自覚が有ったり表面上は認めていても心の底から認めていませんでした。そのため買い物依存症でスリップしてしまいました。銀行通帳と下ろしたお金を紛失してしまった事と衝動的な買い物をキッカケに色々な買い物をして口座に有ったお金を15万円以上使いました。11月に入って一時的に止まりましたがスリップした事を仲間やスポンサーや施設職員に正直に話す事が出来ませんでした。
それがバレて施設でやり直したいと言ったところ施設長は快く引き受けてくれました。
ギャンブルはしていませんが、買い物・浪費・借金依存症の自助グループ(DA)に繋がっていなかった事、新しい生き方を少しずつ始めている途中で昔の生き方に戻ったことから、GAミーティングで買い物依存症のスリップをした事を話した日をGAでの1Dayとしてやり直す事にしました。

今後DAにも繋がって買い物依存症の問題にも取り組み、“依存症”という共通の病気を持った仲間と共に、支援してくれる方々や自分が今思っているハイヤーパワーの力を借りて、自分が置かれている環境や今の状況等の色々な物事等の現実を正直に見つめて回復に向けて色々な事を努力していきます。

 

 

新年のご挨拶

2024/01/12

今年はどんな一年になるのか。

目標をたててもその通りにならないから、ある時から立てることはやめていたものの、何故かハンカチを毎日持ち歩く男になりたいと思って新年の初売りに向かった。ところが気にいるハンカチが見つからず、今年もハンカチを持ち歩く男になり損ねた。

 

施設の皆んなも同じだろう。

退所したい、仕事したい、地元に帰りたい、パートナーと会いたい。実はこれ、今すぐにでも叶うことをわかっているだろうか。問題はその後。

僕はこれまで、いろんなギャンブラーと出会ってきた中で唯一共通するものがあると思っている。それはこういう事だ。

 

時間軸が欠如している、または時間軸の見積もりが甘い。

ギャンブルと共に一時的に荒廃した人となりが、ある日突然改善するわけがない。生活を取り戻したとて、それはあくまで施設内での適応に他ならない。

 

何かを変えていくには時間が必要で、また何かを変えていくにはその取り組みが必要なのかもしれない。

 

と、まあハンカチを持ち歩けない僕がいうのも何だけど皆んながどうなっていくのか楽しみだ。

 

さてcobyplan2024始まりました。

 

 

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