COBYPLAN

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正義のぶつかり合い

2019/08/27

法律とは誰のためのものなのか?

中二病≒ファンタジーに酷似した今回の始まりです。

 

先日こんなことがあった。

他県からきた新しい利用者がグループホームに入所する手続きを行った。具体的に言えば、障害者総合支援法の共同生活援助(グループホームを利用する)というサービスを受給するための手続きである。

この制度によれば、入所するにあたってその決定を行うの前居住地である。つまり、COBYPLANは佐賀市にあるので、広島県から入所申し込みがあれば、通常広島県がサービス支給決定を下さなければならない。

ここで問題が生じる。

広島県とすれば、広島を出ていく人になんでお金を出さなければならないのだというごもっともな気持ちになってしまうらしく、法律にもかかわらず拒絶することになる。

当然と言えば当然で、その施設が同県にない以上法人税やらそこで働く従業員からの徴税ができるわけでもなく、自治体としては単なる支出でしかない。

すると僕は佐賀に申請することになるのだが、当然佐賀としては法律通り前居住地が支給決定になるので、受け付けないと突っぱねる。

これだと困るのは入所を希望している本人と、そのサービスを無償で行うことになる事業者になる。

ここで考えてみてほしい。

果たして、入所している人にサービスの支給決定が下りないからと言ってサービスを行わないことができるだろうか。

当然できない。

ならばと僕は法律で対応できる形への既成事実をを粛々と準備する。

前居住地を佐賀にしてしまうのだ。

当然この対応に佐賀は面白くない。法律を逆手にとった対応だからだ。もともと居住地特例とは地方の財政を圧迫させないための法律。それは承知している。

 

もうこうなってくると言いがかりに近い話になるのだが、僕の理解に間違いがなければ予算の見込みが立ち辛いこれらの原資は、地方交付税つまり国家予算で補填されるはずなので、窓口レベルにそれがおりてくるのかどうかは不明だが、自治体レベルでは担保できているはず。にもかかわらず、こんなにも頑ななのはなぜか。

 

相入れられないお互いの主張には、行政は行政の、我々は我々の正義があるのだろう。

ヒトモメしたものの、結果としては佐賀が仕方ないですねと受け入れてくれた。

後は企業努力。

依存症のリハビリ施設と謳っている我々の施設は、生涯サービスとは考えていない。ある期間で一定の効果を上げ、社会復帰を目指す。それが認めてもらえるような努力をしていきたい。

cobyplanを利用する方々が、過去そうであったように我々もまた与えてもらうだけでいけない。

7月からグループホームの認可がおりました

2019/08/04

7月からの開設に向けてバタバタと準備しておりました。

無事に開設できまして、これまで以上にリハビリに専念できる環境を整えることができるようになったのではないかと。

詳細は近日中にアップしたいと思います。

 

余談ですが、建物の名前をCASTLE COBYPLAN(COBYPLAN城)にしたのですが、

メンバーはラブホテルの名前かと言っておりました。

上等です。愛のある施設でありますように。

 

正直さ

2019/06/04

自由を訴え、そのタイミングを自分の物差しだけで判断し、行動する時は大抵裏に隠されているものがある。

簡単に言えば、不正直。

 

施設で集団生活となれば、いろんな人がいる。

今日はある利用者と次のようなやりとりがあった。

「〇〇とうまくいかず、ストレスが溜まるので1人で散歩していいか?」

 

「1人で行動できるタイミングになれば、それもいい。

今はそれが出来ない訳だから、施設の他の仲間を誘って行ったらいい。」

 

「それをやると、その人に迷惑をかけてしまうことになる。」

 

「そういう時もあるかもな。そうとも限らないと思うけど。うまくいかずにストレスがたまる相手っていうのは社会に出た後もいるけど、そんな時どうするの?その本人と話してみたらどうだい?」

 

「それはできない。多分僕キレますもん。」

 

「そうか。ここはそういう事をトレーニングするところじゃないの?」

 

「社会に出てからはやれるので大丈夫です。それをここでやる必要はありません。」

 

「そうか。やれるかもな。やれない時もあるかもしれないけど。」

 

「僕、不思議に思っていたんですけど、〇〇さんはここに来て1ヶ月で1人行動出来るようになったと聞いたんですけど、何で僕はだめなんですか?」

 

「それは人それぞれ違う。」

 

「〇〇さんは信用していて、僕の事は信用してないじゃないですか!」

 

「どっちも人としては信頼してるよ。ただ、病気の症状に関しては信用していない。病気は自分でコントロールできるもんじゃないからね。」

 

「病気ってなんですか?僕はいつ1人で行動できるようになるんですか!?」

 

「まずは今日一日クリーン。病気の症状は不正直。佐賀に来て、何回ギャンブルやったかい?」

 

「2回です。」

 

「最後いつだい?」

 

「覚えてません。」

 

「一昨日の日曜日は?1人で出かけて数時間帰ってこなかった日」

 

「やってませんよ?」

 

「みなまで言わせるな。ギャンブルやる事は仕方ない。不正直さも仕方ない。ただ、ここまで言わせてるのだから嘘をつくな。」

 

(彼は日曜日に1円パチンコに行っている)

 

「めんどくさい、めんどくさい、もういいよ!」吐き捨ててどこかに行ってしまう。

 

捨て台詞を吐かれるというのは正直気持ちいいもんじゃない。

ましてや彼は今日、僕の新しい家族(愛犬)のためにと言ってなけなしの生活費の中から気の利いた物(犬のガム)を買ってきた。他に使いようのない物なので返すわけにもいかず、自分の回復のために金を使えと言ってデスクの上に飾られているのだけど、僕が1番嫌いな金や物で相手を支配するという行動に見えてしまって気持ちが悪い。

 

自分の行動に責任をとる。すぐにできなくてもいいから、ここで取り組む大事な事。直面化した時に、逃げてしまう事は仕方ない。ただその後過ちに気がついたら、それを認めて相手に伝えよう。

 

きっと出来るようになるよ。

 

20の質問。

2019/06/02

12.正常な支払いのために「ギャンブルの元手」を使うのを渋ることがありましたか?

GAにおける20の質問から抜粋。

 

ほとんどの場合、食生活を見ていればわかる。

いま彼らが何にお金を使っているのか。

 

チャンからタク

2019/05/15

「タクにします。」

アノニマスネームを彼は決めた。

アノニマスネームとは、AAやNA、GAなどのセルフヘルプグループにその由来がある。

依存症になってもならなくても、僕達は生きていく上で人をランク付けする。彼の仕事は医者だから偉くて賢くて金持ちだ。彼女の仕事はコンビニのパートなので不学で貧困だ。彼は生活保護だから身内がいない。彼女は家族が支援しているから…。

あげればキリがない。

アノニマスネームとはこれをぶち壊す概念だ。

もちろんセルフヘルプグループで発信された情報が他に漏れてしまうと誰も正直になることができない。依存症からの回復には正直さが求められるので、アノニマスの所以はここにあるかもしれない。

実に、僕は名刺に自分のライセンスや肩書きは書かない。聞かれた時は用務員みたいなものですと答える。

それくらい僕にも不要で、邪魔なもの。

 

今日からたくの回復の旅が始まった。

たく誕!

2019/05/15

めでたいのか、めでたくないのか。

施設で迎える24歳誕生日。

 

 

つい数日前も地元の関西に帰りたいと嘆いていたが、

ここにずっとは居られない。ならば限りある時間をどう過ごすのか?一緒に考えたみた。

 

ご家族も、彼の入所時にお約束したギャマノンへの参加を続けていると聞く。

 

回復ってその時に目に見えるものでもなさそうだから少し難しいのだけれども。

ベクトルは間違ってなさそうだ。

 

僕はそれをしっかり見届けようと思う。

10連休?ないない…

2019/05/15

ご無沙汰しております。

GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。

 

佐賀は北部、唐津のほうで佐賀ダルクと合流して2泊3日のキャンプに行っておりました。

もちろん私の家族も参加して楽しんでいました。が、疲れました。

合法的な非日常です。

その時の様子は下の写真で。

救急車で帰ってくる

2019/03/02

なかなかパチンコがやめられない彼は、サポートしてくれている仲間に預けている財布を持って走って行った。

1日の生活費2000円を持って彼は走った。

そしていつも通り数時間後戻ってきた。

ただ彼は救急車に乗って戻ってきた。

COBYPLANに入所される方は、ギャンブル依存症とは別の精神疾患を持っている方も少なくない。

彼もまたそうだ。

当然不要なものは医師に相談して減薬の方向性となる。

先日から減薬にチャレンジしている彼は、昨夜0時過ぎに首から背中にかけての痛みを訴えコールしてきた。どうやら引っ張られる感じだという。

その場でできる対応を取り、そして今日の出来事だ。

 

自転車で30分のところにあるパチンコ屋まで、再度出現した症状のために自転車でまっすぐ走れない中、何度も車道に飛び出しそうになっては修正を図り、

事なく到着した。

その名もBE1。

余談だがパチンコ屋のネーミングは本当に意味深。

BE1って1番になるっていう風にも思えるし、(これはギャンブラーにとってはロマンがある。)僕なんかは一文無しになるって読み替えてしまうけれども・・・。

それで彼は一番の出玉を獲得するために、通称5スロと呼ばれるレートが低く長く遊べるBIOHAZARDという機種を選んだそうな。

BIOHAZARD・・・。BIOHAZARDには生物学的有害物質という意味もあるのは既知のこと。

彼がチャレンジしている減薬により、自分が生物学的有害物質を体内に生成していたとは誰が考えただろうか。

初勝利は目前だった。連チャン突入したからだ。意識が遠のきそうになるも必死でこらえ、休憩のコールの後玉の何枚かを換金し、近くのドラッグストアに飛び込み痛み止めと湿布を購入した。

「連チャン終了までは俺の体、持ってくれ!」

そんな彼の声が聞こえてきそうだ。

結局彼の願いは叶わず、遠のく意識の中806枚の出玉を見つめながら救急車を呼び、施設に戻ってきた。連チャンも強制終了させられた。

自分のBIOHAZARDによって。

 

彼は言った。

後ろから引っ張られる感じは、パチンコやめとけってことだったんだよ。

彼がハグをした

2019/01/29

居場所を見つけるために旅に出た彼が戻ってきた。

 

僕は依存症なんでしょうか。

僕はみんなとは違う。

そう言って彼は寒空の下、年金の証書をもって出ていく。

いつでも自分でやれるだろうから、ここではなく他の施設も見てくるかい?

 

そこが合えばそのまま居ついてもいいだろうし、それも違うなら戻ればいいし、

やっぱり自分でやってもいいだろうし。

信頼できる長崎のgraf長崎というギャンブル依存症施設を紹介した。

 

1週間後電車に乗って旅から戻った彼は、迎え入れてくれた皆に自らハグをして、

いつも通りミーティングに参加した。

彼がハグをした。

卵と鶏

2019/01/17

とある日のギャンブル相談。

 

ご家族で来られた。

ギャンブラー夫、ギャン妻と小さな子供2人で。

 

僕と大人ふたりが話している小一時間、おとなしく座っている子供がすでに立派な大人に見えてしまい(子供が大人っぽいのは必ずしも良いことではない。)、昔の自分をみているようだった。

 

 

ご夫婦はもうわかってらっしゃる方々で、ギャンブルというのは問題の一つの側面であり取り組むべき問題は他にあると感じていたようだった。

ただ長年連れ添った夫婦という関係の中で、お互いに言葉にできない、しない関係というものもある。僕はそれを言葉にしてみるだけだった。

 

 

結局お二人には、まず別々に家庭と違うところでの相談や自分の問題に取り組むことが必要であることを伝え、それぞれジーエーとギャマノンへ誘導した。

 

時々思う、ギャンブルが原因での家族関係不和か、家族関係不和が原因でギャンブルの問題が出ているのか。

まるで卵と鶏。

 

 

ただまあ、やることは同じなんだろうけど。

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