キャンプ、行ってきました。
釣りアディクトになる人。
疲れて寝てたけど、BBQの時だけ起きてフードファイトする人。
みんなと同じところに寝ることが出来ずに、炊事場で寝てる人。
過去のトラブルをぎこちなく解決する人。
色んな出来事がありましたが、楽しく過ごしました。

キャンプ、行ってきました。
釣りアディクトになる人。
疲れて寝てたけど、BBQの時だけ起きてフードファイトする人。
みんなと同じところに寝ることが出来ずに、炊事場で寝てる人。
過去のトラブルをぎこちなく解決する人。
色んな出来事がありましたが、楽しく過ごしました。

全くのプライベートなこと。
僕はギャンブラーの家族という立場で生きてきたクセが未だに抜けなくて、時々苦しくなってしまう。
それはギャンブラーと向き合っているとき、起こるものではない。
大抵子供といる時。
不思議なことに、妻に対してはほぼ起こらず、ギャンブラーに対してもおそらくない。あくまで自覚という意味で。
どんなクセかというと、
それみたことか。
やっぱりそうなったでしょ。
だから言ったじゃないか。
って言う得意の先見の明的なやつ。
これって言う方はすごく気もちが良くなるやつで、他の何者でもないただの山田が、あなたの事はなんでもわかってる、だから言うことを聞きなさいっていう含みをもたせた得意の言い回し、考え。
当然そんなやりとりで相手の行動が自分の思い通りになる事はないし、むしろ不健康な関係性になる事を想像する事は難しくない。実際そうであったし。
僕はそれでも、特に子供との関係でそれを繰り返しそうになる。本当はそんなんで作る関係を求めていないのに。
僕はそれを勝手に血縁の鎖(くさり)と呼んでるのだけど、なかなか断ち切れない。ダメだと思っているのに。
先日もそう。年頃の長女がボーイフレンドと初めて遊びに行くと言う話を次女に聞いた。絶対やめとけ、何があるがわからないからって言いたかったのだけど、友人に嗜められたことを思い出し、本人には、わざわざそんな都会まで遊びに行かずにこの町で遊んだら良いじゃん。危ないよとだけ伝えた。当然そんなオヤジの話聞くわけもない。妻には何を心配してるの?と聞かれ、よくわからないけど心配じゃないの?ともう質問に質問で答えるくらい余裕がない。あなたもそういう時代があったでしょと言われ、俺はほら、自分の事はよくわかったから心配なんかないとかよく分からない自分勝手な返答をしたり。
結局僕は、娘のデートのその日、何かあったらいつでも動けるようにその街でブラブラしておこうかなとかいう危ない行動をなんとか自制して、でも居ても立っても居られないから不必要な関係機関や役所とのやりとりやをして、そのやりとりに腹を立ててみたりして過ごしていた。
さて、時が過ぎ、帰る予定時刻の10分前に妻からの電話。当然妻はいつも通り僕の隣でタブレットを使ったゲームに熱中している。
念のために妻が携帯電話を持たせていたのは知っていたのですぐに娘からの電話だとわかった。(我が家は携帯電話を持たせないルール)
恐る恐る電話に出てみると、心拍数が一気に3倍に跳ね上がったのがわかった。15歳の娘が電話越しに泣いているのだ。理由なんか聞かなくてよかったし、頭の中が真っ白になるのがわかった。だから言ったじゃないか。それみたことか。当然僕の頭の中はその考えで一杯になる。
結局は僕が言葉にならずに恐れていたことではなく、この日初めて乗った電車で降りる駅を乗り過ごしてしまったらしく、本人の知らない駅まで行ってしまったので怖くなってしまい、どうしたら良いかわからなくなっていただけだった。
こういう時に、まず僕がどうなるのかといえば、それみたことかという思いに駆られ、僕が思う通りに行動しなかったことを責め立て、怒りをぶつける。この場合でいえば、彼女は困っていて怖くて悲しんでいるのにだ。
本当は心配で仕方がないくせに、出た言葉は自分で何とかしなさい。
まだそんな事を娘との間ではやってしまう。
結局その後一旦電話を切り、電車の時間を調べて、手段を伝え自力で帰宅させた。(本当は彼女が降りた駅まで車で40分くらいなので迎えに行こうという気持ちを自制して)
とはいえ、夜9時過ぎ。妻が大丈夫、駅からは自転車で帰るわよという言葉を無視して自転車で迎えに行った。その時間、自転車置き場が閉まっていたため、僕が乗って行った自転車に2人で乗って帰る事に。40代のおじさんは自転車の後ろに中学女子をのせ、安堵の顔とは裏腹に、プルプル震える大腿四頭筋に鞭を打ち帰宅。
今日遊んだボーイフレンドに勝った!なんて低次元の思いまでは抱かなかったことがせめてもの救い。
とまあ、相手が自分の血縁となるとこの程度で。
染み付いた考えや行動を修正する難しさ、またそれが反射的に起こるのでやめたいのにやめられない苦しさ。
ああ、ああ…。
こんなはずじゃなかったのに…。
入所の意思確認をした時の本人の言葉。
もう少し本人の中では食い繋いでいける算段だった様だけど、
トラブルに巻き込まれ(生活保護が切られたその日に俗に言うカツアゲにあって最後のお金がすっからかんになってしまう)結果としてcobyplanに入所の運びとなった。ギャンブル以外の彼の特性で、なかなか適応が難しく、施設は絶対に嫌だったらしい。
連休直前の出来事だった事や、それ以外の諸々の出来事が重なって頼るあてもなく…。
それでも、まあいい。
ここで出来ることを一緒にやってみよう。
施設に行くかどうかなんて、紙一重なんだから。
写真は来佐当日、念願のTVをバックに記念撮影。
まずは生活支援から。

ギャンブルがやめられず困っているという相談がまたここのところ増えている。困っているのは家族だったり、本人だったりと様々。
いずれの場合も僕が心がけているのは、このコロナ禍にあっても対面で行うという事。
会う時に誰が現れるのか、緊張感や空気感、そう言ったものを共有しないと今その時に誰に対して何が必要なのかを導くのが、少なくとも僕には難しい。
面談の最後には行動をお願いし、応援して別れる。
相談は考えを聞いて知識を身につけ、物事が解決すると思われがちだがそうはいかない。依存症支援のキーワードである責任がカウンセラー側にあるからだ。対面での相談からこちらとしての支援は始めている。本人の回復は各々が行動ができるかどうか。
vファーレン(j2リーグ)とサガン鳥栖(j1リーグ)であれば佐賀の方が格上です。日本版プロサッカーの話ですが。
日頃よりお世話になり、困った事があれば相談させていただいてる長崎のギャンブル依存症リハビリ施設GRAF長崎とフットサルの親善試合が6月11日行われました。

分かる人には分かります。
体をぶつけ合い必死にボールを奪い合うのはcobyplanの新旧対決。
新しくきた彼が佐賀で回復を始め、そのおかげでもうひとりは長崎に施設移動し、佐賀では止める事ができなかったが、長崎で回復が始まった。
そんな因縁というか、ストーリーのある2人です。
ストーリーとは言っても、しみじみとしていたのは僕だけで、当の本人たちはそんなこと知りません。純粋にサッカーを楽しんでいました。
さて、次はピースの決勝ゴール?
この姿、これまで関わっていた支援者や家族にぜひ見ていただきたい。元気に回復しています。
と美談はここまでにして、
試合の結果ですが惨敗しました。
でも楽しめたので全て良し!
悔しい〜。
よかった!
月一更新に間に合った。
僕の身近にはピースが二人います。
こちらは我が家の愛犬ピース。うわ目使いがお上手。

次は4月にやってきたピース。
体験入所からしばらく家族のもとで生活したのち、
やるだけやって正式に。
家族を振りまわし、インカジとスロットに明け暮れていた彼が、
自力で電車を乗り継ぎCOBYPLANへ。

この写真は、あるお休みの日の一場面。
味付けは何にしようかと調味料を吟味している姿です。
彼を以前から知っている他の仲間は、今のピースの姿が信じられないという。
彼もまた依存症なので、明日のことはわからないけど、
今を一生懸命生きているし、プログラムにもしっかり取り組んでいます。
ともに。
3ヶ月前にやってきたYD。
別の施設で2ヶ月、飛び出して水商売。ギャンブル三昧。数ヶ月と持たずに入院、来佐賀という流れ。
双極性感情障害のエピソードもある人なので、ギャンブルの問題と精神病症状の因果を精査中。
この3ヶ月、ほぼ1人で読書に励み、ミーティングなんかやっても意味ない。本を書く人に何かを見出したい。そんな生活を送っていた彼からの相談事だった。
当然やり取りは今からここを出て地元に戻ってやって行きたいという話。
退所して自分でやっていきたいのであればいつでも良い。
前と同じ行動なら、同じ結果になりやすいのでしっかり考えろ。
骨折した翌日に怪我が治らないように、自分の目標には時間軸を忘れるな。ただ、ここに来る人達はそれができなかった人が多い。だからこそみんなは流れに身を任せる生き方に変えようとしているみたいだよ。
ひとりぼっちじゃ、
ここにいる意味ないよ。
相談する相手が違う、僕との関係は次のステップに行こう。
そう話したところで、彼は帰っていった。

今年も開催されました。
桜マラソンコビー杯。ちょっとネーミングのセンスがあれなんですが、もう口に出しちゃったので最後までこのくそダサい大会名となってしまいました。
とはいえ、気が付けば大会エントリー者は10名。
エントリー順にりゅうじ、しんべい、ゆうき、まえやま、ゆうた、ひがし、山田先生、いえもん、まつ、かずと。
佐賀桜マラソンは知事の山口さんがスタートの合図をおくりますが、桜マラソンコビー杯は最年長のやぎさんが素晴らしい挨拶のあとにピストルを鳴らしそろってスタートしました。
話が前後しますが、エントリーした人全員がCOBYPLANの入所者ではありません。主治医の先生が飛び入りで参加してくれましたし、施設の関係者もいます。
走った人は今日に向けて数か月間トレーニングしてきました。このような花形のイベントでは表に出てこないのですが、裏方で支えてくれた人がいるのも忘れてはいけません。
特にCOBYPLANは定員10名の小規模施設なのでぎりぎり各自が何かしら役割を持つことになるのです。実際に今日も、選手たちが誤ったコースを走らないように、事故にあわないようにとポイントで雨の中立ちんぼをしてくれた仲間たちがいます。寮に残って大会後のBBQの準備をしてくれた仲間たちがいます。自転車で全コースを行ったり来たりしながらエイド(水分や栄養ドリンクの補給)の役割をしてくれた仲間がいます。月並みだけど、そういったみんなの力でこの大会が行われたことを忘れてはいけないし、僕はとてもうれしく思います。
さて前置きが長くなりましたが、なんとなく実況していきましょう。

はじめはこんな感じで余裕の走りを見せています。ゆうきくん(スタッフ)を先頭に、いえもん、東が追う感じ。このふたりはCOBYPLAN予備軍と僕が勝手になずけた二人で、入所はいつでもウエルカムなのだけど、まだお仕事続けながらCOBYPLANのみんなと分かち合っています。そしていつもマイペース、少し力を抜いた感じでなんとなくやり過ごすのが得意のりゅうじがその後を追います。

なんでみんなの飯の後片付けしている俺の後ろに行列を作るのか!!自分たちの皿を洗うのは後回しでいいじゃないか!!配慮が足りん!と怒っていたしんべいはその後を追います。とはいえ自分の課題に気が付いているところ、愛せます。モザイクの奥にある笑顔に気が付くでしょ。

最近入所したかずとはこの位置。
みんなのエイドをしてくれたよしきに、最後のランナーがポイントを通過しましたと報告されている絵。うん、ガッツがあるね。後で聞くと、ほかの仲間と優勝したら〇俗をおごってもらう賭けをしていたと聞く。理由はどうあれ走り切るのはすごい。かけるのやめろとかそんなうるさいことを言うのは今日はやめておこうと思います。
その間施設ではBBQの準備が進められております。
リーダーの伊東、スターターのやぎさん、自称ルフィーだというゆうだいによるテント設営と火おこし。
脱帽。
そうこうしているうちにダントツトップのユウタがフィニッシュ!

ゆうた、公式大会でCOBYPLANのゼッケンつけて走ってもらいたいくらい速い。

いい笑顔。
誰が信じてくれるだろう。強い欲求と特性でこれまでどうにもならなかったこと。
今彼は生活費を自分で管理し、ギャンブルをせず、スタッフの見守りの中一人で暮らし、仲間のサポートをしながら自助グループに参加している。
この病気、明日はわからないけど少なくとも今日も彼は頑張っていました。

クリニックの山田先生ゴール。
桜の名所だけをショートカットしたのは内緒です。

タクヤはポイントで選手が迷子にならないように立ちんぼ。
全選手が通過したら寮に戻って準備を手伝ってくれていました。
BBQが始まってからも焼き奉行となってくれていました。
ノムさんはポイントの立ちんぼの後に、任された写真撮影と、エイドのサポート、前日の買い出し等やってくれました。留置場に面会に行ったときに、施設に入所するのは翌日でもいいですか?迷惑をかけたおじさんに埋め合わせをしたくて、パチンコ屋の貯玉を換金したいと本気で僕に懇願していた彼です。
テッシーは立ちんぼの後に、いなくなってどうしたかなと思っていたら

大きく遅れを取ったかずとの伴走をしてくれていたようで。
脱帽。

お後もよろしくBBQ。
さが桜マラソンコビー杯2021無事に終了しました。
まさかこんな日が来るとは。
競艇とパチスロでどうにもならなくなっていた彼が。車中泊でその日暮らししていた彼がこの笑顔。

その理由は研修を終え、この4月からcobyplanで有給職員として働く事になったからだけではありません。
人生最大のモテ期到来。
もちろんお相手は入寮中の仲間たち。
順番通り、焦らずすすめる。
これがとあるプログラムの導入理念。
アディクトはすぐに結果が欲しい。すぐに解決したい。
足を骨折したときに、強く願ってもすぐに歩けるようにはならない。
何にでも時間の経過が必要なんだよって話したところで、理解は難しい。
自分本位に進めて、そして傷つく。
プログラムに取り組むということは、それを「知ること」だけではなく、「行動する」だけでもなく、このとりくむ姿勢を問われている。姿勢そのものに、プログラムで言われている「問題の本質」がでてくる。利己的、不正直、身勝手、恐れ、配慮の欠如。
僕は、そう思います。